蔵元だより
南部美人inニューヨーク・ロサンゼルス その5
今回の二戸市の「小さなまちの大きな挑戦」事業のメインとなる「浄法寺漆と日本酒と酒器のセミナーとレセプション」がマンハッタンノンのニッポンクラブで行われました。NYの日本食やマスコミ、行政関係者など100名近いお客さんが参加してくれました。まずは、浄法寺漆の職人から浄法寺漆がどのようにして生産されるのか、その価値などをセミナーでお話しました。私達もなかなか知る機会のない貴重な映像なども交えながら、いかに二戸市浄法寺の漆が、生漆から漆器になるまで一貫生産できるのか、それが日本では二戸市だけなのだ、という価値を発信してくれました。その後、私の方から、その浄法寺漆器で飲む南部美人がなぜおいしいか、というお話をさせていただきました。その後には、当社で酒造り研修をしているアメリカ人醸造家のベンベルより、アメリカ人が日本酒を造る理由を話しました。最後は、南部美人の契約酒米生産者の金田一営農組合の五日市君より、酒米の栽培についての考えや思いを発表しました。
その後は、二戸市長や来賓の皆様で鏡開きをして盛り上げました。レセプションパーティーでは3年間の総仕上げということもあり、この3年で関係を持ったNYの多くの皆さんが駆け付けてくれて、漆器で南部美人を楽しんでいただいたり、懐かしい話に花を咲かせました。
会場を移動した場所には、今回一緒に参加している二戸市内の企業の商品展示、試飲試食ブースも用意されました。同じ場所で、二戸市から持ち込んだ漆の木を展示し、実際に漆器が出来るまでを目の前で見ることが出来、漆の塗りの技術などを目の当たりに出来て、こちらも大好評でした。新しくNYに参入しようと考える二戸市内の企業にとっても大変有意義な時間になtったと思います。
たくさんの方々の力を借りて今回の最大のミッションであるセミナーとレセプションパーティーが無事に、そして大成功に終わりました。二戸市の3年間の挑戦は確実に実を結び、小さな花を咲かせ始めました。これからどのようにその花が育っていくか楽しみです。