蔵元だより
映画「KAMPAI」東京国際映画祭で日本初上映
映画KAMPAIが無事、本日六本木ヒルズ東宝シネマズでアジアプレミア上映が終了しました。並み居る有名な映画の中に入り、東京国際映画祭で一番お客さんが入らなかったらどうしようと、最初は心配していましたが、なんとチケットが売り切れてしまい、250席が満席というありがたい状況で上映が行われました。 中身については色々と皆さんが感想を書いてくれていて、本当にやってよかったな、と心から感激しました。 この映画はクラウドファンディングで作成された映画で、出演している私や木下酒造さんなど、一切お金を出しているわけではありません。心ある皆様の力でつくりあげることが出来たのだと、小西監督が感謝していました。
終了後の舞台挨拶でもお話しした通り、石井かおり監督の「一献の系譜」をはじめ、同じ時代に3つの日本酒の映画が国内外で製作される奇跡。寿司の映画も、和食の映画も今まで作成されてきましたが、全て1つだけの作成で、3つも同時期に同じテーマで作成されることなどありませんでした。…日本酒業界はこれをしっかりと受け止め、日本から、そして世界から応援してくれる様々な方に、心から感謝をして、その想いを受け止め、日本中に、そして世界中に日本酒の素晴らしさを今まで以上に伝えて行く努力を蔵元はしなければいけません。
先日若くして亡くなった仙台の地酒専門酒販店の青木社長が遺言のように私たちに言ってたことは「今、日本酒がとても注目されて人気が高まっている。だからこそ、蔵元は一番大事な酒造りをないがしろにしてはいけない。こんな今だからこそ、原点にかえり、今まで以上にしっかりとした酒造りをしなければいけないのだ」 私はこれを私自身への遺言と捉えています。
日本中の蔵元が、今まで以上に酒造りにまい進し、そして日本中、世界中の愛飲家の皆さんに今まで以上に情報を発信し、今まで以上にファンを大事にする試飲会を日本中、世界中で行い、本当の意味での日本酒新時代を築くため、私は率先してこれからも行動を起こしていきたいと思います。 日本酒新時代を創ることが私の使命。 20年後、30年後の私の息子の時代の蔵元が、あの時代の日本酒の映画をきっかけに今の時代があるのだと言ってもらえるような素晴らしい未来のために、今を命がけで駆け抜けていきたいと思います。
私の夢は、「世界中で、日本酒で乾杯」です。ずっとこの夢を実現するためにここまで走ってきました。これからもたくさんの仲間と一緒に走り抜けていきたいと思います。 日本酒新時代の創造!!頑張って行きます!!
*なお上映終了後の日本酒輸出協会プレゼンツの試飲会も多くの方々に参加していただきました!ありがとうございました!協会加盟の参加蔵元の皆さん、本当にありがとうございました!