蔵元だより
南部美人inリトアニア その2
リトアニアはEU加盟国という事もあり、ワインの消費がとても大きいです。さらには、ビールがとても値段が安く、リトアニアの地ビールの会社もたくさんあります。そして、名物のアルコールの1つにハチミツを使った蒸留酒もあり、その中にはアルコール度数が75%という商品もありました。
そんなリトアニアで日本酒にとても興味を持っているワインショップ「VYNO KLUBAS」さんと、日本大使館が共催で、VYNO KLUBASさんの店舗の3回のイベントスペースで、リトアニアのワインのソムリエやホテルのシェフなどを対象とした日本酒セミナーと試飲会を開催いたしました。
会の冒頭では、VYONO KLUBASのワインエキスパートでソムリエのマルティネスさんから今回のセミナーと試飲会の説明がありました、マルティネスさんは何と剣道3段の腕前。リトアニアでも有数の日本文化の理解者でもあります。さらに、その後、共催していただいた在リトアニア日本大使館の重枝大使から歓迎のご挨拶があり、その後、私の方から日本酒とはどんなお酒なのか、日本酒とはどんな造り方をするのか、またどんな料理と相性が良いのか、日本酒のおいしい飲み方などをお話しさせていただきました。
その後は私の方でリトアニアに持ってきたお酒を使ってテイスティングをさせていただきました。ほとんどの参加した方々は日本酒を飲むのが初めての人が多く、しかしワインのソムリエが多いため、とても真剣に皆さんお話を聞いてくれました。
軽いおつまみとして、二戸市の伝統食でもあり、岩手を代表する地元二戸市の巌手屋さんの南部せんべいと、今回はリトアニアのクライペーダ市と姉妹都市でもあるある二戸市のお隣久慈市の遠藤市長からご提供いただいた、久慈市のイカを使ったおつまみなども一緒に提供させていただきました。
日本酒のことを皆さんとても良く分かってくれて、試飲会は終了時間をオーバーして大変な盛り上がりを見せました。日本人は70人しか住んでいないリトアニアという国で、日本酒がこれから広がっていくためには、リトアニアの方々に日本酒、そして日本文化、日本食の素晴らしさを理解してもらわなければいけません。その大きな一歩になった会でした。