蔵元だより
南部美人inドバイ その2
ドバイ二日目。ドバイでは政府系の会社2社しかアルコールの取り扱いができないという、世界でも大変珍しく、アルコールに厳しい国で、その2社のうち、アフリカンイースタンという会社にお邪魔して、営業のみなさん10数名に日本酒の基礎知識の説明をさせていただきました。ワインやウイスキーが多く売られているこの会社で、日本酒に力を入れていきたいという思いから、日本酒とはそもそもなんなんだ、というところからお話をじっくり、詳しくさせていただきました。ほとんどの参加者がワインに精通しており、ワインと対比して、日本酒は「こうだよ」という説明でしっかりと映像を使って説明をしましたので、かなり参加した皆さんの反応も良く、これから少しでも日本酒の販売を積極的に手掛けていくきっかけになればありがたく思いました。
その後、ドバイでも有数のアワード受賞をしているファインジャパニーズレストラン「OKKU」や、ジュメイラタワーに入っている、ことらも同じくファインジャパニーズの「HAKKASAN」などを訪問して、南部美人を取り扱っていただいているお礼や、新しく提案しようとしているお酒の試飲をしていただき、意見交換をさせていただきました。
ドバイはまだまだ蔵元も訪問していませんし、市場にある日本酒の種類が極端に少なく、その種類を多くしたくても、アルコールの様々な規制やさまざまな理由でなかなか色々な地酒をおけませんが、ロンドンなどヨーロッパや、アメリカなどからお客さんも大変多く、そういった方々は自分の国で日本酒を飲まれている方々が、日本料理にやってくることから、地酒をリクエストするかたが、ここ近年多くなってきているそうで、これからまさに楽しみな市場でもあります。
「OKKU」も「HAKKASAN」もニューヨークやロンドンに負けないくらい、店のつくりもおしゃれで豪華、そしてかっこいいですし、出す料理もかなりレベルが高いので、ドバイにいるような感覚ではなく、なんだかニューヨークやロンドンにいるような感覚に陥ります。そのような新しい店もどんどんできているドバイ、ぜひドバイへの輸出先駆者として、この市場に日本酒をどんどん啓蒙普及させていこうと思います。