蔵元だより
南部美人inニューヨーク その3
アメリカのアーカンソーでは南部美人で修行をしたベン・ベル君が今酒蔵を建設するために必死で頑張っています。今回NYに私が来るという事で、わざわざアーカンソーから来てくれました。そして、イギリスではケンブリッジで酒蔵の建設がはじまっています。ここの橋本君も南部美人で修行をしました。
そのほかにもメキシコやノルウェー、中国など大手の日本の酒造メーカではなく、日本人や現地の方々が小さなクラフトサケの蔵を造る動きが今活発になっています。そんな中で、ニューヨークにもなんとクラフトサケの酒蔵が建設されるという事で、その準備をしている状況や試験醸造したお酒の試飲をしにブルックリンに行ってきました。
その名も「ブルックリンクラ」といい、ブルックリンの商業施設が集まる場所でビルの一角で酒造りが始まります。
試験醸造をしたお酒を7種類試飲させていただきましたが、どれも試験レベルの味わいではなく、かなり完成に近い形のお酒になっていました。経営はアメリカ人の3人が行っていて、醸造担当者までアメリカ人ということで、まさにアメリカンドリームをつかみに行くような蔵です。
世界の中心ニューヨークに日本酒の蔵が、アメリカ人の手によって造られる。こんな時代がもう目の前に来ています。秋から冬にかけて完成するようで、本当に楽しみです。日本酒が世界の酒になるためには、現地生産でしかも高品質な日本酒が造られるようにならなければ、広がりません。
ニューヨークの素晴らしい挑戦を心から応援したいと思います!!