蔵元だより
南部美人inサンフランシスコ その2
今回のサンフランシスコでの最大の目的である、南部美人をサンフランシスコで卸販売していただいている「NAセールス」さんの年に一度のレストランショーが開催されました。日本酒、ビール、焼酎のメーカーや蔵元はもちろん、うどんやそば、食材のベンダーなども集まり、盛大に開催されました。
年に一度、NAセールスのお客さんであるレストラン関係者を招待して、取り扱いの食材やお酒などを試食・試飲してただく貴重な機会で、昨年は東日本大震災の影響で私は参加できませんでしたので、今回は2年ぶりにお会いするレストランの方々も多く、震災の影響について色々と聞かれたり、その後の東北の復興の状況について聞かれたりもしました。
皆さん本当に東日本大震災のことでは心を痛めており、特に日本人の方々は祖国の大変な状況を心配してくれており、どこにいても同じ日本人として心が通じているな、と感じました。
レストランショーは約600名のお客様が来場し、その中でも今年大きく変わったのは、日本人以外のお客さんの層の変化で、日本人自体は15%程度と少ないのは近年の流れなのですが、それ以外の層が中国人、韓国人、そしてアメリカンなどはもちろんですが、ベトナムなど、今まで参加してくれなかった方々も参加しており、日本食の新しい可能性が見えたような気がしました。
日本酒も、そういった国際的な視野を持ち、日本料理だけにとどまらず、新たなステージに行けるかどうか、ここ数年が勝負なのだと感じました。寿司や食材はすでに新たなステージに進んでおり、日本酒も日本料理はもちろんですが、その先に進めれば、ワインと同じく、世界的に広がっていく可能性を大きく秘めており、私たち蔵元のもう少しの頑張りが必要なのだとあらためて感じました。
たくさんのサンフランシスコやサンノゼなどの方々とお話をすることが出来て、とても有意義なレストランショーでした。