蔵元だより
南部美人世界一周の旅 その2
ドバイは日中は40度を超える暑さ。日本も今年は暑いですが、さすがにドバイの暑さにはかなわないな、と思います。そんなドバイで、今、最も日本酒にアツイレストラン「ZUMAドバイ」に行ってきました。日本酒を担当するソムリエの浜田さん、そして奥様で元MBSのアナウンサーの前田阿希子さんにお会いしてきました。今回も私が来る、という事と、今回ドバイに同行していただいている、東京で手作りで日本酒専用グラスをつくる木本硝子の木本社長が渾身の日本酒グラスを数点持ってきてくれて、グラスによる日本酒の味わいの違いなどをZUMAドバイのソムリエチームにお話をさせていただきました。さらには前田さんと結婚前から大の仲良しでもある大阪の地酒専門酒販店今仲酒店の今仲社長も今回は同行してくれました。
ZUMAドバイのソムリエチームは浜田さん、前田さんを除くと全員が外国人。そこに日本人のシェフも入っていただき、軽いおつまみと合わせながら、ZUMAドバイで扱っていただいている南部美人について1つずつ説明をさせていただきました。その中でも、日本では未発売の大吟醸鑑評会出品酒の10年冷蔵庫酒もサンプルで今回は飲んでいただきました。なぜこのお酒が出来たのか、どうして海外でしか販売しないのか、このお酒の持つ魅力、そして売り方などディスカッションをしながらソムリエチームの皆さんに伝えてきました。皆さん本当に納得してくれて、これから日本酒の価値を高めるために挑戦する高価格帯のお酒がドバイでしっかりと価値を伝えて売られていく事が楽しみです。
また、木本さんのグラスセミナーは圧巻でした。ワインがブドウやワインの違いでグラスを変えるのが世界のスタンダードなならば、日本酒もそうあるべきだ、という信念の元、同じ日本酒がグラスでこんなに味わいを変えるのだ、という事を力説。その味わいの違いに外国人ソムリエチームが全員驚き、ワイン以上に日本酒とグラスの関係について深く理解してくれました。しかも木本ガラスの日本酒グラスは100種類以上あり、全てメイドイン東京、ハンドメイド、という価値にも大きな反応と信頼を寄せていました。
ドバイというアラブの国で、日本酒や日本酒グラスを本気で伝えようとしている私たちの熱意は確実に伝わったと思います!!