蔵元だより
南部美人世界一周の旅 その7
ニューヨークから、南アメリカのペルーのリマにやってきました。南半球は北半球とは気候が逆で今は冬。やっぱり空は冬の色で空気も冬の香です。朝晩は寒くて、上着が必要ですが、昼は日差しがあれば暖かいです。そんなペルーですが、ペルーと言えば皆さん想像するのが「ナスカの地上絵」とか「マチュピチュ」なのですが、これらは観光で行くにも首都リマからは遠く、今回私は2回目のペルー訪問ですが、残念ながらまた行く事が出来ません・・・。
そんなペルーのリマに入り、まずはペルーの料理を食べてみなければいけないという事で、現地の方々にも人気のペルー料理のお店に行きました。リマでも有数の観光地のミラフローレンスという素晴らしい景色が自慢の場所でしたが、おそらくペルー料理の中でも日本で一番有名なセビーチェをはじめ、焼き鳥みたいな料理や、インカのたくさんの種類のジャガイモなど、思っている以上においしくいただく事が出来ました。酢の味の濃さと、香辛料の多さは確かに苦労しますが、ペルーの方々がどんな味を好むのか勉強になりました。
今回ペルー訪問をした理由は、ペルーではすでに南部美人が広く販売されており、そのシェア率は非常に高く、地酒の蔵元がほとんど素通りしているペルーを大事な市場と考え、ペルーでの日本酒販売をさらに加速するべく、卸販売をしていただいているスーパーニッケイさんにまずはお邪魔をさせていただきました。スーパーニッケイさんは、数年前までは自社経営をしていましたが、アメリカの日本食輸入の大手「MUTUAL TRADING」の傘下に入りました。MUTUALさんは南部美人のアメリカの販売をしていただいている会社ですので、今現在はロスの本社からお酒をはじめ、MUTUALさんの食材や器などが入ってきています。地酒の管理も完璧で、全て冷蔵庫に入れてくれています。早くから私は南米に注目していた関係で、いち早くペルー市場に南部美人を展開してきました。前に来たのが約10年前ですが驚くほど市場が成長しており、今後が期待できます。それも全てスーパーニッケイさんが地元に根を張り、飲食店の教育などしっかり進めてくれたおかげです。小売店舗も持つスーパーニッケイさんにはたくさんのお客さんが買い物にも来ていました。お客さんの比率はペルー人の方が日本人より多いそうです。これからが非常に楽しみなペルーです。