蔵元だより
南部美人世界一周の旅 その13
今回のブラジル訪問は岩手県人会の創立60周年の記念をお祝いする事が主な理由です。その岩手県人会創立60周年に先立ち、同じく岩手県から訪問している達増知事をはじめとする県関係者、そして岩手県の民謡や芸能関係者を歓迎する前夜祭でもある歓迎会が岩手県人会館で開催されました。多くのメンバーが岩手から駆けつけており、現地のブラジル岩手県人会の千田会長をはじめ、多くの関係者と交流を楽しみました。乾杯はもちろん南部美人でやっていただき、懐かしい方々にもたくさんお会いできて楽しい時間でした。
その後、私はサンパウロで南部美人を販売していただいている、南米初のサケサムライでもあるアレシャンドレ飯田さんと一緒に、同じくサンパウロの名店で、古くから南部美人をやっていただいている日本料理店「藍染」で南部美人を愛する会を開催していただきました。アレシャンドレ飯田さんは、アデガデサケという南米でも有数の地酒専門酒販店を経営し、今年からは日本酒の資格「サケエキスパート」のブラジル校を開校するなど、南米への日本酒普及に大変尽力されています。
藍染での南部美人を愛する会にはたくさんのブラジル人の日本酒好きの皆さんが参加してくれました。その中の多くの方々が以前南部美人の酒蔵見学に来てくれた方々で、再開をとても喜んでくれました。6種類の南部美人を藍染の日本食のコースと一緒に楽しんでいただきました。まさにブラジルの日本酒を引っ張るオピニオンリーダーがこの会からどんどん育っていて、これからのブラジルの日本酒を引っ張ってくれると予感する素晴らしい会になりました。