蔵元だより
日本酒ドキュメンタリー3部作一気上映と試飲会
2016年を前後して、世界で、そして日本で「日本酒」を題材にしたドキュメンタリー映画が3本同時期に生まれました。能登杜氏の技と心にスポットを当てた「一献の系譜」、石川県の「手取川」の酒造りにスポットを当てた「THE BIRTH OF SAKE」、そして私の主演する3人の日本酒のアウトサイダーにスポットを当てた「カンパイー世界が恋する日本酒ー」。私も映画に関わってきた中で、いつかこの3部作を一気に見れる機会を作りたいと、一献の系譜の石井監督、そしてTHE BIRTH OF SAKEの手取川の吉田専務にお声をかけさせていただき、3月9日土曜日、渋谷の「TOKYO CULTURE CULTURE」で3部作一気の上映会を開催させていただきました。
さらに、3つの映画に出演する蔵元の皆さんにもご協力をいただき、試飲をしていただきながら映画を鑑賞できるという最高の贅沢もすることが出来ました。協力いただいた蔵元の皆さん、本当にありがとうございます。当日は120名近いお客さんで満席でしたが、たくさんの方々に日本酒を題材にした映画を堪能していただきながら、お酒も楽しんでいただきました。
「日本酒」というこの国の伝統文化は長い間、逆風にさらされてきました。そんなツライ状況が続いてきた中で、同じ時代に3つも「日本酒」を題材にした映画がこの世に生まれるという事はまさに奇跡で、それだけ「日本酒」が映画として魅力のあるコンテンツとして世の中に認められた事こそがありがたく、家業として受けついてきた「日本酒」をこれまで誇りに思い生きてきた自分が認められたような気持ちでいっぱいでした。だからこそ、同じ時代に生まれたこの3つの作品を一気に見ていただきたく、その夢が叶いました。
平成のその先の時代の日本酒がどうなるか、予感できるようなお客様との素晴らしい一体感と感激を味わえたことは一生忘れません。これからも日本酒はさらに頑張っていきます。応援をどうぞよろしくお願いします。