蔵元だより
南部美人inフランス その2
パリからシャンパーニュ地方のランスにやってきました。今回は一般社団法人awa酒協会のメンバーと一緒に研修の目的で来ています。awa酒の開発に欠かすことの出来ないシャンパンの勉強にやってきました。最初はシャパーニュ地方で最も活躍しているコンサルタントのフィリップ・ジャメ氏による「酒スパークリングの弱みと強み」をテーマにシャンパンの名門である「Piper Heidsieck」のドメーヌでセミナーをしていただきました。その後、実際にawa酒とシャンパンを「泡」に集中してテイスティングしましたが、ここでグラスでここまで泡の感じ方が違うのだととんでもない勉強をさせていただきました。
その後はジャメ氏も同行して、2つ星レストラン「レクイーエール」でフランス国家最優秀職人(MOF)シェフのフィリップ・ミル氏がフィリップ・ジャメ氏と一緒に私達のawa酒とawa酒のためだけに今回作ってくれた特別なフランス料理のハーモニーを追求したスペシャルマリアージュイベントを行いました。13種類のawa酒と創作フランス料理7品の信じられないマリアージュを経験しました。さらに今回はクリュッグの醸造担当者などをはじめとするシャンパーニュ地方のシャンパン生産者も参加して懇親を深めながら、awa酒とシャンパンについて語り合いながら素晴らしいマリアージュの時間を過ごすことが出来ました。
南部美人awa酒は、スタートのお酒としてヤギのチーズのカナッペと共に、レクイーエールの素晴らしいお庭を見ながらオープンエアで楽しんでいただきました。まさに夢のような世界で、そこから中のレストランに入り食事が始まるという、まさに最高のランチコースになりました。そして、awa酒だけでコース料理でマリアージュを楽しむイベントは世界初で、その世界発がシャンパンの本場のど真ん中でシャンパーニュ地方最高のレストランレクイーエールで有名なシャンパン生産者も同席して開催できたことを心から誇りに思いますし、awa酒の大いなる可能性を感じることが出来ました。日本でも来年の春には是非開催したいと心に誓いました。
4時間以上のランチいベントンの後は、シャンパンの帝王でもある「Krug(クリュッグ)」を訪問させていただきました。1843年創業以来、最もプレステージの高いシャンパンと位置付けられ、初代の書いたノートが残っており、その初代の哲学を今に再現してシャンパンを作り続けています。天気に関係ないシャンパン、つまりどんなときにも最高に素晴らしいものを作り続けるその哲学には感激しました。さらに自身のシャンパンを音楽家に例えて説明する事にも驚きました。そのクリュッグは他のシャンパンと違うのはミレジムを出していないという事なのですが、今回はなんと2004年の非売品のミレジムと2004年のブドウをメインとしたワインでつくった第160エディションのグランキュベを比べて飲むという信じられない機会もいただきました。シャンパンの素晴らしき世界観を学ぶ最高に機会になりました。
1日目からとんでもないボリュームの研修となりましたが、シャンパーニュの奥の深さ、そしてその世界観、それをしっかりと話せる力、その中でawa酒はどのように評価をしていただくのか、現地のシャンパーニュ生産者の皆さんと多くを語り合ってきました。皆さんawa酒の可能性、そして醸造酒で同じ「泡」のお酒を造る同士として話してくれて、本当に素晴らしい時間でした。awa酒には大いなる可能性があり、そしてまだまだやらなければいけない事、伝えなければいけない事、創らなければいけない世界観があり、またさらにギアがあがりました!!!さらにこれからも頑張っていきたいと思います。