蔵元だより
南部美人inNY、ワシントンDC その6
ニューヨーク初のクラフトサケ「ブルックリンクラ」に行ってきました。先日放送されたNHKBS1でも出ておりましたが、今回も杜氏のブランドンと新しい製造方法についての話し合いと、場所が大きくなるので、新しい醸造システムなども入る事からそのアドバイスに行ってきました。
ブルックリンクラの酒のレベルは今回も格段に上がっていて、大変驚きました。生と火入れの使い分けなども上手で、今後さらにレベルが上がっていく予感しかしません。まだまだ荒削りのところもありますが、いよいよ日本の蔵元もうかうかしていられない時代になってきました。あと数年あれば、日本の蔵元が驚く品質のサケを醸してしまう予感がします。
日本酒の世界はまだまだ閉鎖的で、品質競争は日本だけで考えていると、一気に足元をすくわれる可能性があります。それだけ世界のクラフトサケの進化のスピードはすさまじく、そこへたくさんの現地のノンジャパニーズのお客さんが付いている事もサケが世界に繋がり、日本酒がさらに世界で発展していく起爆剤にしていかなければいけません。
そのためにも、さらに高品質なクラフトサケを生み出していく必要があります。まだまだ日本酒を飲む世界の分母は小さすぎます。さらに頑張っていきたいと思います。