蔵元だより
【届いた!命をすくうアルコール】
消毒対応の高濃度アルコール、岩手県内の医療的ケア児、医療的ケアが必要な人、介助が必要な子供など、必要とされている方々に届き、続々とお礼のメッセージと写真をいただきました。私は涙無しで見ることが出来ませんでした。待たせてごめんなさい。今まで気づかないでごめんなさい。でももう安心してください。これからはいつでも消毒用アルコールを届けますからね。皆さんに許可をいただいたので、写真とお礼の文章をアップさせていただきます。
私は実はこの消毒用のアルコールをやることに対して最初はとても悩みました。118年続く南部美人の歴史の中で飲むことを目的としない酒を出してよいのだろうか。それは家訓として「品質一筋」を掲げてここまで続いた歴史に対して背を向けたのではないか、先祖の皆さんは許してくれるのだろうか。自問自答の日々でした・・・
様々な葛藤の中、目の前で困っている人の声がたくさん届いて、それを無視する事は私には出来ませんでした。
でも、やってみて、このような尊い感謝の言葉をもらい、今では心から消毒対応の高濃度アルコールをやって良かった、自分の決断は間違いじゃなかった、と心から思えます。
このように、日本中には今、本当に消毒用のアルコールが手元に無くて困っている人がたくさんいます。行政の支援が届きにくいところでもあり、そこに地域に根ざした蔵元ならばすぐに届けることが出来ます。
地域で100年以上必要とされてきた酒蔵。地域に生かされてきた私達は今こそ本当の意味での地域への恩返しが出来るのではないかと思っています。
保護者の方の言葉にあるように「マスクは手作り出来ても、アルコールは造る事が出来ない」という言葉は重く、私達酒蔵はアルコールを製造する免許を持ち、その責任と使命において、今では全国のたくさんの蔵元が行動をおこし、これからは消毒用アルコールが酒蔵から地域に供給されていきます。
決断した日本酒、焼酎、ワイン、その他の蔵元の皆さんの勇気に敬意を表し、そして必ずその行いは地域の困っている人をこのように救うことに繋がります。
未曽有宇の危機の中、日本の伝統産業がひとつになって動けば必ず明るい未来が来ると信じています!!
■ここからいただいたお礼の言葉です
毎日のケアに欠かせないため、なかなか手に入らない状況で不安でした。ありがとうございました、大事に使います。
澤口芽依 母
私の娘は気管切開をしているので、痰が詰まったときの吸引は、手洗いでは間に合わないので、コロナだからではなくいつも消毒用アルコールは、必要なものです
マスクは最悪作ることができても、アルコールは、私たちには作ることはできません
どこにも売っていないときの不安は、言い表せないほどでした
まさかの南部美人さんの動きは、思っても見なかった方向からスーパーマンが現れたようでした‼️
今では、県内各地の酒造メーカーの皆さんが、どんどん作ってくださって、ありがたいことですが、1番目というのは、とんでもない使命感とお金と勇気が必要だったことでしょう
困っている方々のためにありがとうございました
娘のところにも届き、おかげさまで、滞りなく吸引することができ、元気に過ごせています
収束したら、お礼に会いに行かせてください‼️
千葉一歩 母
息子は生まれつきの病気があり、感染症に弱く、コロナに感染したらと思うととても怖いし、物資不足で衛生管理が不十分であることも心配でした。
社長様、社員の皆様の思いを噛み締めて大切に使わせていただきます。ありがとうございます!
小笠原遥希 母