蔵元だより
南部美人inアメリカ、イギリス、ウィーン その18
長い今回の出張。やっと最終の地、オーストリアのウィーンにやってきました。私はウィーンは初の訪問。今回はコロナ禍で取引のはじまった「SAKE no BA」さんが関わり、ジェトロも支援しウィーンで初めて開催される「SAKE WEEK VIENNA」に参加するためにやってきました。滋賀県の松瀬酒造さん、三重県の「作」さん、宮城県の田中酒造店さん、そして地元ウィーンで初のSAKEの蔵「SAKE.WEIN Kura」さんがブースを出して、オーストリアや隣国から集まったレストラン関係者やディストリビューターなどにお酒を試飲していただき、しっかりと説明をさせていただきました。南部美人ではあわさけスパークリングと特別純米を用意しましたが、驚くほどあわさけスパークリングの人気が高く、やはりヨーロッパの方々にはawaの文化が根強く、理解もしやすいのだと感じました。
その後は、在オーストリア日本国全権大使の水内様もおいでいただき、レセプションパーティーが開催され、そこでも私達のお酒で盛り上がりました。さらにこのレセプションパーティーで提供されたのは何と東北・北海道エリアの魚を使ったアペリティフで、ホタテなどを中心に様々な味付けで調理され、中にはホタテのお寿司などもアペリティフで提供されていました。これは東日本大震災で被災した福島第一原発の処理水の関係で、中国以外の国での東日本の海産物消費を促す意味もあり、東北の蔵元として大変ありがたく思いました。皆さんおいしそうにいただいていました。
その後はウィーンで開催中日本映画祭 「JAPANNUAL オープニングイベント」に参加して私達日本から参加している蔵元の日本酒を振舞いました。映画祭は大盛況で、映画館から人があふれるほどでした。日本映画を愛する方々がこれだけウィーンにいるのか、そして日本酒を飲みながら日本映画を見ていただける、これほど日本の文化が愛されているウィーンが大好きになりました。映画の舞台挨拶もあり、「アイスクリームフィーバー」の千原徹也監督もおいでになり、日本酒を楽しく飲んでから舞台挨拶に立たれました。
1日のうちにこれだけ大きなお酒のイベントが出来るウィーン、EUの中でも潜在力がとても高い地域で、これからがとても楽しみになりました!!