蔵元だより
【世界の誰もが共に食べられる「わんこそば」】
岩手の名物「わんこそば」。出汁に鰹節を使っている関係で、ビーガンの方やハラールの方が普通に食べるのが難しく、しかし岩手の名物ですので、どうしても世界中の食の禁忌のある方にも食べてもらいたいと思っていました。二戸市は2020年に日本初の「フードダイバーシティ」宣言を行っており、宗教や信念で食の禁忌のある方々にも食べたり、飲んだり、買ったりできる世界標準のやさしい街を目指しています。
今回、わんこそばの名店、盛岡市の「東家」の馬場社長に二戸市の取り組みなどを説明し、「フードダイバーシティわんこそば」をやりたいとご相談したところ、快く快諾、そして全面協力をしていただきました。給仕は南部美人の社員が東家さんに研修に行き勉強して当日を迎えました。
そばは東家さんのわんこそばの蕎麦を使い、ツユは世界一のビーガンレストランの東京・自由が丘の「菜道」さんの監修でつくり、調味料などにアルコールを一切使わず、ビーガンだけではなくハラールやコーシャにも対応できるわんこそばが出来上がりました。もちろんノーマルの私達が食べてもとても美味しいわんこそばです。
これらをもって、先日、二戸市の「なにゃーと」で第1回フードダイバーシティわんこそば世界大会を開催しました。ノーマルの方はもちろん、ハラールやビーガンの方々も多数参加して、同じテーブルをノーマルや食の禁忌を持つ方々が一緒に囲みながらわんこそばをすることが出来ました。ほとんどの人が初めて食べるわんこそば。皆さんの笑顔は一緒忘れません。
二戸市はこれからもフードダイバーシティに真摯に取り組んでいき、世界中のどんな方が来ても食事を選んで美味しく食べられる、買えるまちづくりを目指します。