蔵元だより
ザリガニの資源活用
私の母校でもある東京農業大学が主催する「ザリガニの資源活用:東京農大持続的な農業研究プロジェクト」が東京農大で開催されました。この事業は、東京農大とケニアのジョモ・ケニャッタ農工大学Kisumeo Organic(ケニア初のザリガニ養殖業者)が取り組むSDGsへの取り組みの一環で、今後人口が爆発的に増える世界で、貴重なたんぱく源が足りなくなる世界がすぐそこに来ており、未利用の資源を食用に取り入れて持続可能な食の世界を創造していく取り組みです。日本ではまだザリガニは食用としては認知度がとても低いですが、海外ではザリガニは食品、医薬品、農業分野で大きく利用されています。今回はケニアからもお客様がおいでになり、在日本国ケニア大使館からも書記官などがおいでいただきました。南部美人としては、日本酒とザリガニのマリアージュについて、数種類のお酒を持ち込み、皆さんに試していただきました。ザリガニ料理については、同じく東京農大醸造学科卒業の博士号を持つ「近茶流宗家」柳原尚之先生が担当して様々な和食でのザリガニ料理の可能性を見せていただきました。