蔵元だより
【南部美人in北米 その4】
前日の夜、すごい雷と雨でしたが、綺麗に晴れ上がったニューヨーク。世界中で今、「SAKE」は製造されていますが、NYでも早い時期からSAKEか造られています。その代表が「ブルックリンクラ」で、同じ日本吟醸酒協会のメンバーでもある新潟の「八海山」との資本提携により、今年蔵が大きくなりました。
その完成した蔵の見学を吟醸酒協会の有志のメンバーで行かせていただきました。今までは総米500㎏が最大の小さな仕込みサイズでしたが、今回からは総米2000㎏まで増やし、設備も日本から導入したりして大変な飛躍を遂げていました。
この新しい蔵で製造された最初のお酒「NO14」をはじめ、出来立てのしぼりたて生原酒なども試飲させていただきました。私はブルックリンクラがラボの時からお邪魔しており、ここまで大きくなり、味も飛躍的に良くなったことを心からうれしく思います。ブライアン社長、そして杜氏のブランドン、本当におめでとうございます!
さらには、ブルックリンクラに併設されている試飲などが出来るタップルームでのSAKEや日本酒の教育プログラムについて八海山のティモシーからお話しを聞きました。NYという地価の高い地にこれだけ広い設備をつくり、そこではブルックリンクラの酒だけではなく、広く日本から輸入された日本酒なども使い、様々なセミナーや試飲・試食会が行われているということで、日本酒全体の利益のために、そして日本酒が世界の酒になるためにブルックリンクラは海外製造の「SAKE」と日本の「日本酒」が一緒になってアメリカで進んでいきたいと、強い意思表示があり、私達日本酒の蔵元にとってもすごいチャンスだと感じました。今回、日本吟醸酒協会は「吟醸酒を世界へ」という目的の元、NYに来ましたが、これからブルックリンクラの協力も得ながら、さらに前に進んでいきたいと思います!!