蔵元だより
【南部美人in北米、パナマ、ペルー その23】
パナマに来て感じたのは、パナマ運河や中米の小さなまちなので、あまり発展していないのではないか、というイメージでした。しかし、これは来てみて驚きましたが、全く想像とは違う、パナマ市は信じられないくらいの高層ビルや高層マンション(地震がないみたい)にあふれ、旧市街から見るとまさにNYのマンハッタンのようでした。これはパナマ運河から入るお金もあるでしょうけど、金融や北米や南米の裕福層の獲得に力を入れている証なのだと思います。
そして、今回は在パナマ日本国大使館にもお邪魔させていただき、情報交換をさせていただきました。まだ新大使が赴任前ということで、参事官の山口様、一等書記官の小竹様、経済・経済協力担当の福永様にお話しを伺う事が出来ました。パナマの歴史、これから期待される事、日本との関係、そして日本食や日本酒の可能性、大いに未来を感じる事が出来るお話しでした。お忙しい中本当にありがとうございます。
日本の蔵元の仲間にも「パナマに行ってくる」と話しても、「パナマ??」という反応がほとんどで、なかなかパナマのすごさ、そしてこれからの日本酒の未来について想像できない人が多いのが事実です。私も来てみるまではここまですごいとは思っていませんでした。経済の発展や、貿易の関係でも無関税区間をつくり、パナマに一度荷物を保管することで、中南米への効率的な配送なども出来る、税制の優遇など、小さな国ですが、日本とは違い貿易に対しての強い国のスタンスを感じます。これからさらに発展していく中南米。パナマはこれからの伸びる幅が大変大きな国ですので、しっかりと日本酒の啓蒙普及に取り組んでいきたいと思います。