蔵元だより
【南部美人in北米、パナマ、ペルー その24】
パナマで南部美人を卸販売していただいているNHSグループの物流倉庫を見学させていただきました。その規模は、アメリカのロサンゼルスにある今まで見た中でも最大のMTCロサンゼルスの倉庫と同等かそれ以上に巨大で、さらに新しい冷凍庫と冷蔵庫の超強大なものも完成間近でした。ここで南部美人は冷蔵管理されながらパナマに販売されています。アルベルト社長にNHSグループの歴史や今やっている事業などについても詳しく教えていただきました。これなら本当に安心してパナマで南部美人の流通を任せることが出来ます。
その後は、ラテンアメリカのベストレストラン50ランキングで、3年連続1位を獲得、世界ベストレストラン50でも2019年に10位にランクインしているペルー・リマの「MAIDO」レストランのオーナーの一人がパナマの有名シェフと組んでオープンした「MAIMAI」にお邪魔してきました。すでに心白山田錦を使っていただいていますが、新たなお酒の提案などもさせていただきました。ソムリエチームの真剣なテイスティングと、サプライズでMAIMAIの人気のあるメニュー数点とのペアリングも試すことが出来、私も勉強になりました。それにしてもMAIMAIの料理、レベルが高すぎて、パナマにいることを忘れるほどでした。そのほかにもたくさんのレストランを回らせていただきましたが、どこの反応も素晴らしく、日本酒に対しての熱望というか渇望を感じました。
夜は南部美人をパナマに輸出当初から取り扱いいただく居酒屋KABUKIさんにお邪魔しました。オーナーご夫妻のたっての希望で、やっとお店にお伺いすることが出来ました。店の中は南部美人推しがすぐにわかるほどの南部美人おすすめだらけで、本当にうれしく思いました。満席で回転率も高く、お客様にもサンプルで持っていたお店に無いお酒を味わって感想をいただきました。焼き鳥があまりにも美味しすぎて、本当に驚きました!
パナマをまわってみて、まさに中南米の核となる国だと確信しました。和食のレベルも高く、お金もある国で、日本酒はまだまだ広がりを見せておらず、やり方と教育でさらに日本酒が飲まれる大いなる可能性のある国です。しっかりと頑張っていきたいと思います。