蔵元だより
【南部美人inNY、南米、欧州 その2(サンパウロ)】
NYでトランジットして、NY共同貿易との打ち合わせの後、JFK空港へ向かい、一路ブラジルのサンパウロに移動しました。サンパウロは日本の梅雨のような蒸し暑さです。ブラジルは日本から見ると地球の裏側、日本から最も遠い国の1つになります。
今回、サンパウロへの訪問は、南部美人をブラジルで卸販売していただく「MEGA SAKE」さんと、輸出をしている「キング醸造」さんの共同企画で、日本の補助金を使い行われる、サンパウロでの約一週間の日本酒イベント「FESTIVAL DO SAKE」に参加するためにやってきました。私以外には香川県の「川鶴」の川人社長、新潟県の「越乃寒梅」の竹内常務も参加しております。
これら一連のイベント最初となります、ペアリングディナーが行われました。3日間開催されますが、私は2日目、3日目の登場となります。
このペアリングディナーは日本からサンパウロに今回招聘された、東京・恵比寿の日本酒をペアリングしながらイタリアンやフレンチなどの創作料理を楽しむことが出来るレストラン「MAEN Sake pairing restaurant」の井戸雄太シェフと、酒ソムリエの御子柴悟さんのコンビで、毎日サンパウロの違うレストランとタッグを組んで、現地シェフのブラジル料理とMAENの井戸シェフの料理のコラボレーションに御子柴さんが日本酒を様々な形でペアリングをし、現地のブラジルの皆さんに楽しんでいただきます。
2日目は対象のお客様がブラジルのインフルエンサーの特化し、現地のNomo Restaurantで開催しました。
8皿の料理に一皿ずつに合わせてお酒が提供されますが、南部美人はお豆とえのきの料理に合わせて出されましたが、そのお酒の出し方が驚きで、南部美人特別純米酒で鰹節の出汁をとり、それをぬる燗にしてワイングラスで提供でした。私も初めての経験です。
最初は出汁割酒のような感じかと思いましたが、全く味わいが違い、鰹節の上品な香りが広がり、味わいは鰹節の上品な旨味と特別純米のジューシーさがとてつもないバランスで口の中に広がります。出汁の取り方がちょっと特殊だそうで、鰹節の苦さなどは一切感じられません。
鰹節の香りと味わいが料理をさらに上の次元に引き立て、旨味を増し、特別純米の味わいが絡み合って、何とも言えない凄いペアリングでした!!ちょっと感激するレベルでした!!
明日はまた別のレストランで別の料理とこの同じ酒でペアリングという事で楽しみすぎます。他のお酒も様々な工夫がされており、その辺も明日以降紹介したいと思います!!