蔵元だより
南部美人inNY、LA その6
ロサンゼルスはきれいな秋晴れになりました。
今回の出張で、メインの仕事となる、南部美人を全米に卸販売していただいているMUTUAL TRADINGさんが主催する、レストランエキスポがパサディナのコンベンションホールで開催されました。
昨年までは「レストランショー」という名前で、MUTUAL TRADINGの本社の駐車場で開催しておりましたが、今年は心機一転会場を専門のコンベンションセンターに移動して、名前もレストランエキスポと買えて開催されました。
レストランショーから数えると、24回目の開催ということで、ほぼ四半世紀、アメリカの和食市場を引っ張ってきているイベントで、今年は約1800名のお客さんと、90のベンダー企業が参加して、自慢の商品をレストラン関係者、小売関係者に披露しました。
実に、酒蔵も40蔵近くが参加しており、アメリカでもこれほど大規模な蔵元が参加するイベントは見たことがありません。
入口には参加した蔵元の樽が高く積み上げられ、一つの写真撮影スポットにもなっていました。
参加したお客様の割合は日本人が約40%と、昨年よりも日本人の割合が減り、中国人、韓国人の割合が増えて、全体的にも1割近くお客さんが増えたそうです。
南部美人のブースにもたくさんのお客さんがやってきてくれました。今年から初披露となった、糖類無添加梅酒には高い関心を示してくれて、それ以外のすでにアメリカで流通している特別純米や大吟醸なども、試飲していただき、高い評価を得ましたし、新規のお取引でレストランに購入してもらいました。
アメリカはリーマンショック以来、ラーメンやカレー、そして居酒屋の業態が増えてきており、アメリカ人の食の市場に大きく和食が食い込んできています。
アメリカで成功した飲食店の皆さんのパネルディスカッションでも、和食はアメリカ人にとって無くてはならないものに将来必ずなる、という一言が大変心強く、日本酒も同じく、アメリカ人にとって、和食の相方としてふさわしいとされ、これからどんどん広がっていく予感でいっぱいです。
いつの日か、世界中の人たちが日本酒で乾杯できるような世の中を創造するため、今を生きる私たちが努力を惜しまず、日本酒と和食の啓蒙普及を必死にやることこそが、後世のためになると心に近い、これからもしっかりと頑張っていきます。