蔵元だより
【南部美人inNY、南米、欧州 その19(モルドバ)】
モルドバと言えばワイン。国もワイン産業を後押しして、日本へもモルドバワインは輸出され、またワインツーリズムも活発、さらにスパークリングワインもとても盛んで、awa酒協会として、スパークリングワインを中心に、ワイナリーを3つ見学させていただきました。「Chateau Vartely」「Radaccini Winery」「Cricova」の3ワイナリーを見学しました。
まず驚いたのがその規模で、日本酒の大手の酒造会社並みの30万リッターの発酵タンクが何十本もあるところもありました。また、ワインツーリズムに力を入れているところ、プロジェクションマッピングや樽貯蔵庫全体をアートに変える映像演出も素晴らしかったです。さらに地下100kmに広がる貯蔵庫でのワインやスパークリング貯蔵、そこを見学の目玉にして、何と地下貯蔵庫を電気カートで回るという、すごい規模感の貯蔵庫も見てきました。
私が一番興味を持ったのはRadacciniさんのカベルネソービニオンからつくるスパークリングワインで、これが素晴らしかったです。大きな賞も受賞したようで、カベルネから白いスパークリングが出来る事、そのきっかけが日本にあったなどの話を聞いて大変勉強になりました。さらに瓶内二次発酵のスパークリング以外にも、タンク発酵のスパークリングもかなりやっていて、そちらも興味深く学ぶことが出来ました。
その後は「Technical University of Moldova」を見学。大学の中でワインの研究をしており、まさに私の母校の東京農大醸造科学科と同じようなシステムで、研究室などは農大と一緒の雰囲気でした。ここで様々研究、試験醸造されたワインも試飲させていただきました。大変美味しく出来ており、驚きました。
どこのワイナリーに行っても、試飲の時にはおつまみの量がディナー並みの量が出てきて、その歓迎のすごさを感じましたし、モルドバの方々が日本の事を好きで、大切にしてくれている、と感じました。モルドバワイン、最高でした!!勉強になりました!!