蔵元だより
【南部美人inエジプト、ドバイ、香港、 その4】
今回のエジプトは商談とかではなく、「Never Seen Before」での日本酒のお披露目などが大きな目的でしたが、エジプトにも日本食レストランは少しですがあります。短い時間でしたが、今のエジプトの日本食事情を調査して、可能なら今後の日本酒の流通についてもヒアリングしてきました。そもそも日本人シェフがいる日本食レストランは2,3店しかなく、その中でもトップレベルのお店「牧野」さんにお邪魔しました。今回の「Never Seen Before」にアメリカのサンディエゴで日本食レストランなどを展開するグループの伊藤社長とマサキさんもエジプトに一緒に参加しており、彼女たちの意見もお聞きするために一緒に行ってきました。またイギリスのDOJIMA SAKEの橋本さんとお仲間もご一緒していただきました。牧野さんの食事は完璧な日本食。フュージョン色もほとんどなく、ほうれんそうのお浸しなど伝統的な日本食を提供しています。以前、本当に少しだけ日本酒はあったそうですが、オーナーの意向で今はエジプトワインをメインにしていて残念ながら日本酒はありませんでした。やはり手に入れる事がとても難しいというのが実情で、日本酒をちゃんと販売しているディストリビューターが存在しなく、これも前回行ったケニアなどと同じ状況だと感じました。
それ以外にもギザにある「AKEMI エジプトレストラン」にもお邪魔しましたが、こちらはルーフトップでピラミッドビューのお店でした。ただ、和食か、というとそうでもなく、アジアン料理な感じのお店でした。この店ではそもそも日本酒はおいていない、という事でした。
両店とも日本酒が正式に流通するなら是非置きたい、というお話しをいただきましたが、そこが最大の難関で、インフラ整備がとても大変だと痛感しました。
そして、時間を今回もいただき、砂漠をラクダで歩くツアーにも参加しました。ラクダは予想以上に足が長く、座っているとあまり大きく見えませんが、立つととても大きく、乗ってみると見渡しも最高でしたが、結構怖かったです。でも砂地の坂道も人を乗せて簡単に歩くのですから、古代の砂漠の人たちにとってはすごい貴重な動物だったのだと思いました。