蔵元だより
南部美人世界一周物語 その3
雪のニューヨークを後にして、一気に南半球のブラジルサンパウロにやってきました。日本から見たらちょうど地球の裏側にあるまちです。
ブラジルに南部美人を輸出したのが2004年。その当時は「アマゾンで日本酒が飲まれるものか」と同業者に笑われたものですが、今ではブラジルは2014年にワールドカップ、2016年にオリンピックが同時期にやってくる大変珍しい国で、それに伴う経済発展もすさまじく、輸出量も年々増え続けている国です。
今回は、ブラジルで南部美人を卸販売していただいている「大和商事」さんを訪問して、高木社長をはじめ、従業員の皆さんに、今年の南部美人の酒造りの状況や、震災後の東北復興の様子などのお話をさせていただきました。
さらに、ブラジルで唯一のポルトガル語と日本語の両方を完璧に話ができる地酒専門店「アデガデサケ」さんにお邪魔させていただきました。
店主の飯田さんといろいろとお話をさせていただきましたが、今日本酒は飯田さんがワインスクールなどで講演をしたり、お酒の会を頻繁に開催したりして、かなりのお客さんが日本酒を理解し始めてきている、との話に大変うれしくなりました。
アデガデサケさんは、そういった意味では、世界中でも類を見ない専門店で、ブラジルに日本酒を広げていくためには絶対に必要なお店です。
ぜひこれからも頑張ってほしいものです。