蔵元だより
南部美人世界一周物語 その6
南半球のブラジルから、一気に北半球の北の方にあるイギリスはロンドンに移動しました。
飛行機に乗っている時間で約11時間。結構遠いな、と感じました。
夏の南半球から、一気におなじみの冬の北半球でしたので、着る服が大変です。しまっていたダウンジャケットをスーツケースから出して、ロンドンの地を踏みました。
ロンドンは冷たい雨。雪ではなかったのが幸いでした。
今回ロンドンでは、南部美人を卸販売していただいている「タザキフーズ」さんにお邪魔して、古川社長はじめ、営業の皆さんと昨年1年間の南部美人のプロモーションに関する報告を受け、その後、今年1年どのようにしてロンドンで南部美人を販売していくかなどの会議と、スシサンバはじめ、新しい日本食レストランがロンドンにもオープンしているので、そこには南部美人を入れていただいておりますが、今年のロンドンの日本食市場の状況などについて、情報交換させていただきました。
さらには、いつも大変お世話になっている、岩手県久慈市出身のオーナーがやっている、古くからの和食レストラン「南部亭」を訪問しました。このお店は南部美人が正式にロンドンに輸出する前から南部美人を日本に帰国の際に二戸で買って行ってくれていたお店で、ロンドンで南部美人をもっとも長く、古くからやっていただいているお店です。東日本大震災では沿岸部の久慈市も大きな被害を受けました。現在の東北の沿岸部の復興状況などについて、様々なお話をさせていただきました。
その後は、ロンドンの和食をリードする「ROKA」と「ZUMA」にお邪魔しました。どちらのレストランも相変わらず大変人気が高く、日本酒のロンドンでの広がりをさらにリードしてくれていました。
ヨーロッパの日本酒市場を引っ張るロンドン。私も10年以上毎年訪問していますが、本当に素敵なまちです。この伝統ある格式高いロンドンで、日本酒がさらに日本文化として普及していくために、これからもしっかりと頑張っていきます。