蔵元だより
井戸水
他の蔵では酒造りを無事に終えたところが多いかもしれませんが、南部美人ではまだまだ今年の酒造りが続きます。酒造りにとって最も大事な原材料の1つが「水」となります。これはほとんどの蔵が自社になかに井戸を持ち、その井戸水を使っていると思いますが、南部美人でも自社の中に古くからある井戸があり、その井戸水を使っています。
今年は例年以上に雪も多いので、来年水不足になることはないと思いますが、毎年の異常気象で、原材料の「米」「水」が昔ほど安定していないのも事実で、酒造りも時代とともに難しくなってきているのだろうと感じています。
南部美人の井戸水は浅井戸で、中硬水の水がわき出ています。50年後も100年後もこの井戸が継承されるように、二戸の自然環境に配慮して、井戸を今まで以上に大事にしていかなければいけないと感じる今日この頃です。